BOOKonBOOKは書見台としてベストの選択かも知れない

曲がりなりにも小説を書いていたりすると、資料を参照しながらキーボードを叩くこともあるわけです。かなりの資料がオンラインのデジタルで得られる時代にはなっていますが、まだまだ紙の本や図版のお世話になることは多いです。わたしは、今までは他の本やiPadなどでページの端を押さえてページを開いていたのですが、どうもやりにくくてしょうがありませんでした。そこで、書見台を導入しようといろいろと探してみたのです。

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映画『手紙は憶えている』を見て記憶と人生について考えた

劇場で見損ねて、 Blu-ray 化を心待ちにしていた『手紙は憶えている』をようやく観ました。とても良かったです。

重い認知症を患い、妻とともに施設に入った主人公の老人が、妻の死を機に同じ施設にいる友人から手紙を託されます。その手紙には、認知症になる前に主人公が決意した内容が詳細な手順とともに記されていました。友人は主人公に、妻が亡くなったら実行することになっていた、と伝えます。その内容とは、第二次世界大戦中に主人公と友人の家族をアウシュビッツで虐殺したナチスの親衛隊を探し出して殺す、というものでした。家族の仇を討つために旅立った主人公が最後に見たものは……。

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iPad ProとApple Pencilをよりよく使いたい方のためにお薦めのグッズ

小説家の藤井太洋さんもおっしゃっていましたが、わたしもiPad Proを買ってからは外出する時にMacBookを持ち出さなくなりました。本来はどこでも使えるようにと購入したMacBookですが、EvernoteとScrivenerがiOSアプリに対応したことで、わたしがMacBookでやれていたことがほとんどiPad Proでできるようになりました。

iPad Pro単体でももちろんよいのですが、これにApple Pencilが加わると、ものを書く分には最強の環境になり、(それがよいかどうかはおいておいて)完全なペーパーレスを実現できます。おすすめのアプリは「GoodNotes」です。Apple Pencilによる書き込みに完全に対応している上に、取り込んだPDFや画像に手書きで追記ができます。Evernoteでもできるのですが、こちらの方がより手書き感覚に近いです。以前も書きましたが、小説の原稿をPDF化して推敲できますので大量の紙の印刷をする必要がなくなりました(最終稿の推敲は印刷してやっています)。また、小説のプロットやアウトライン、登場人物のメモなど、Scrivenerにまとめるまえの情報はこのアプリで手書きで作成しています。

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MacBook Airで外付けディスプレイを2つ接続する方法

わたしのMacBook Airは13-inch、Early 2014です。したがって、外付けディスプレイを接続するためのMini DisplayPortはひとつしかありません。MacBook AirはMacBook Proと違ってHDMIインターフェイスが搭載されていませんので、標準の状態で外付けできるディスプレイはひとつだけです。

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川奈まり子さんの『迷家奇譚』で癒やされるのは何故だろう

子供のころ、わたしは龍を見たことがあります。

小学生か、もしかしたら小学校にあがる前のことかもしれません。母方の祖父母の家を夏休みに訪れたときのことです。その日は台風の上陸とぶつかってしまい、夏休みは佐賀関の海沿いの祖父母の家で過ごすことを毎年楽しみにしていたわたしは、海で泳ぐこともできず、ただ荒れ狂う海を見ていることしかできませんでした。

真夜中。ふと目が覚めたわたしは蚊帳がつられた寝床を抜けだし、雨戸を少し開けて海の方を見ていました。祖父母の家の前はすぐそこに海岸線が迫っているのです。記憶では、台風の最中なのに妙にしずかで、風も波も治まっているように見えました。窓からは正面に蟹の形をした島が見えるのですが、突然その島から湧きいでるように一筋の金色の光が渦を巻きながら天に向かって昇っていきました。

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iPad ProがApple Pencilを認識しなくなった場合の対応方法

iPad Proは12.9インチモデルを使っています。最初は少し大きいかなと思ったのですが、横にして使うと電子書籍を読む際にほぼ紙の書籍と同じサイズになりますので、字も大きくてクリアでなかなか読み心地が良いです。また、新人賞に出す原稿をA4横でPDFに出力し、iPad Proに読み込んでからApple Pencilで推敲をやっています。この推敲をやるにもちょうど良いというか、12.9インチはないと逆に厳しい大きさなのかなと感じています。

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MacでiPhoneのSMSを送受信する方法

わたしは現在、主としてMacを使っていて、時々必要に応じてWindowsを使っています。したがってデジタル環境もApple製品が中心で、スマホはiPhoneですし、タブレットはiPadです。環境をApple製品で統一し、iCloudアカウントを一つに集約しておくと、どこに行っても、どの端末を使っても同じ情報にアクセスできるので何かと便利です。

そういう便利な機能のなかに、iPhoneのSMSをMacやiPadでもやりとりできるという機能があります。この機能をオンにするためには、単にiCloudの設定をしただけでは足りません。最近、ようやく正しい設定方法を認識したのでメモっておきます(というか、以前はApple製品を導入したら自動的にできていたような気がするんですよね。最近、新しいMacを導入したらSMSが使えなくて、どうしたものか悩んでいたのです)。

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WordPressのブログ投稿をFreewriteでやってみた

はじめに

インターネット時代のタイプライターである「Freewrite」は究極の草稿ツールです。かつてのタイプライターと同じく直前の文字を削除することはできますが、ワープロのようにキャレットを移動してテキストを編集することは出来ません。ただひたすら、前へ前へ文章を書くためのガジェットです。

このFreewriteを使って、WordPressのブログ投稿を自動的に行う方法をまとめておきます。使用したツールはFreewriteと連携するPostboxと、Evernote、そしてIFTTTです。

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村上春樹『騎士団長殺し』はファンタジーだった

こういうことを小説家志望の人間が言うと怒られそうなのですが、わたしは今まで村上春樹さんの小説を読んだことがありませんでした。何かを読んで嫌いになったとかそういうわけでもなく、ただ世間の話題や評判を耳にして、なんとなく敬遠していたのでした。

そのわたしが、今回村上春樹さんの小説を読んでみようと思い立ったのは、敬遠していたのと同じくらい些細なきっかけで、それは単に題名が『騎士団長殺し』だったからです。「デモンズソウル」や「ダークソウル」といったゲームが好きで、小説でもジョージ・R・R・マーティンの『氷と炎の歌』シリーズを愛読しているわたしはタイトルを見ただけで、おお、村上春樹がファンタジーを書いている! と勝手に思い込んで、それであれば読んでみよう、とその上下巻を購入したのです。

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Scrivenerで書いた原稿をCompileで「InDesignタグ付きテキスト」に変換する方法

手順の概要

以前、「Scrivenerで書いた原稿をInDesignで整形する方法」を投稿しましたが、ScrivenerのCompile一発で「InDesignタグ付きテキスト」を作る方法が分かりましたのでメモっておきます(厳密に言うと一発ではありませんが、ほぼ一発です)。手順は以下の通り。

  1. ScrivenerのCompileを設定する
  2. Compile後のテキストを修正する
  3. InDesignで読み込む

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