昨年は一太郎による執筆にハマっていたわたくしですが、今年に入ってからScrivenerとInDesignによる執筆にハマっております。今の執筆スタイルは、以下のフローになっています。
- Scrivenerで「青空文庫記法」で原稿を書く
- Compileしてプレーンテキストに出力する
- InDesignにCompile済みのテキストを読み込む
- InDesignでルビを変換
- InDesignタグ付きテキストで出力
- InDesignタグ付きテキストの傍点該当部分を検索・置換する
- InDesignタグ付きテキストの「章」に「大見出し」のタグを付ける
- InDesignタグ付きテキストをInDesignに読み込む
- InDesignでPDFに出力
これでScrivener側で期待していたとおりのフォーマット
- ルビを表示
- 傍点を表示
- 章で改ページ
を実現できます。以下、備忘録としてそれぞれやり方をまとめておきます。
Scrivenerで「青空文庫記法」で原稿を書く
わたしが使っている青空文庫記法は2つだけです。
- ルビ 青空文庫《あおぞらぶんこ》
- 傍点 ○○[#「○○」に傍点]
Compileしてプレーンテキストに出力する
Compileの設定で変更してあるのは次の通りです。それ以外はデフォルトのままです。
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InDesignにCompile済みのテキストを読み込む
レイアウトグリッドの設定は30字×40行をA4に収めるのであれば次の設定がよいかと思います。縦組みグリッドツールを配置してその中にテキストを「配置」で流し込みます。
InDesignでルビを変換
これは既存のスクリプトを使わせていただきました。あるふぁさん、ありがとうございます。
InDesignタグ付きテキストで出力
グリッドツール内のテキストを全選択した状態で、「ファイル」ー「書き出し」で「Adobe InDesign タグ付きテキスト」を選びます。
InDesignタグ付きテキストの傍点該当部分を検索・置換する
出力したInDesignタグ付きテキストの傍点該当部分をテキストエディタで編集します。置換条件は以下の通り。20文字を超えた傍点は振らないようにしています。
InDesignタグ付きテキストの「章」に「大見出し」のタグを付ける
InDesign側で新規に文書を作り、「大見出し」の段落スタイルを作っておきます。「段落分離禁止オプション」の「段落の開始位置」を「次のページ」にします。
テキストエディタ側では、「章」のところのタグを編集します。
<pstyle:大見出し>第一章 ○○
InDesignタグ付きテキストをInDesignに読み込む
上記で作った新規文書にテキストエディタで編集したテキストを読み込みます(「配置」します)。自動的に傍点が振られ、章ごとに改ページも行われているはずです。
InDesignでPDFに出力
メニューの「PDF書き出しプリセット」からお好きなものをどうぞ。