iPad ProとApple Pencilはデジタルとアナログの狭間を埋めてくれる面白いツールです。今回試してみたのは、 GoodNotesというメモアプリを使って、手書き原稿をテキストデータにすることです。
GoodNotesは本来手書きメモをとるためのアプリですが、手書き文字をテキストに変換することができます。もちろん、英語、日本語、その他の言語にも対応していて、比較的難しいと言われる日本語でも、よほどの悪筆でなければ、かなりの精度でテキストに変換してくれます。
GoodNotesの用紙テンプレートには色々な種類がありますが、テキスト変換のためになるべくキチンとした文字を書いた方が良いので、おすすめは方眼紙です。だいたい一枚につき800文字程度書くことができます。残念ながら縦書きには対応していないので、横書きで書く必要があります。
文章を書き終えたら、「投げなわ」ツールを使って、テキスト変換したい場所を囲みます。指定したエリアが点線で囲まれますので、その点線の内側をタップします。いくつかメニューが出てきますが、ここでは「変換」を選びます。すると、「テキストに変換」という画面が出てきますので、右上のアイコン(共有ボタン)をタップします。
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GoodNotesと連携できるアプリが一覧表示されます。わたしはEvernoteを使っていますので、Evernoteと連携させます。好きなノートブックを選んで保存するだけです。
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Evernoteアプリを開くと、GoodNotesから保存したテキストが1枚のノートとして作成されています。テキストの量が多い場合は、複数のノートを1枚にマージしてしまうとよいでしょう。あとはそのテキストをコピーアンドペーストするなどしてブログの下書きにするもよし、普段使っているテキストエディタに貼り付けてもよいです。
誤変換もありますから、本当に最初のたたき台や下書きにしか使えないですが、パソコンとキーボードに慣れて失ってしまった手書きの味わいを少しは取り戻すことができます。わたしはキーボードを打ち疲れたときなど、気分転換に小説の下書きを書くために利用してみようと思います。iPad ProとApple Pencilをお持ちの方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。