PFUのHappy Hacking Keyboard BTを導入してみた

はじめに

もう10年以上前になりますが、わたしが現役のITエンジニアだった頃、愛用していたキーボードはPFUのHappy Hacking Keyboardでした。会社貸与のデスクトップパソコンに付属していた標準のキーボードで仕事をしていたわたしを見て、先輩が勧めてくれたのです。

当時使用していたものは有線の初期モデルでした。客先で作業することも多かったわたしはつねにそれを持って客先に行き、お客様に断ってキーボードを付け替えて作業していたものです。3年くらい使ったところで通勤電車の乗り換えの際に落として壊してしまい、一度買い換えた記憶があります。

なぜいまさらHHKBなのか

管理職になってからは自らキーボードを叩くことも減り、何度か引越をする間にキーボードもどこかにいってしまって、その存在すらすっかり忘れていました。しかし、来年からIT業界に復帰するにあたり、それもエンジニアとして仕事をすることが決まり、久々にこのキーボードのことを思い出しました。来年からは現場でガリガリコードを書くこともあるでしょうから、ふたたび自分の相棒となるキーボードを導入することにしたのです。

どの機種を選んだか

導入したのはBluetooth版でキーボードの種類はJISにしました。有線版と比べると電池を使うために少し厚みが増していますが、やはりコードレスの方が取り回しが楽です。USキーボードにするかJISキーボードにするかでは少し悩みましたが、矢印キーがあるJISキーボードに決めました。MacBookを買うときには見た目のかっこよさからUSキーボードにしましたが、ここ数年小説など日本語の文章を書く機会が多かったせいか、エンターキーの大きさなど、やはりJISの方が使いやすいような気がしています。

使用感

打鍵感は昔と変わらず素晴らしいです。ただ、MacBookのキーボードやMagic Keyboardに慣れている方は少し打鍵音が気になるかも知れません。事務所の方で使っていた東プレのキーボードより音がします。スタバなど人前で使うには気になる方もいるのではないでしょうか。わたしは、個人的にはこのくらいの音がする方がリズムに乗ってキーボードを叩くことができるかな、と思います。東プレも新製品が出ましたし、Bluetooth版も間もなく出るという噂もありますから、静音性を重視される方はそちらを待った方がよいでしょう。

Tips

最後になりましたが、一つTipsを。Happy Hacking Keyboardの説明書にはPCなどとペアリングする際に「本製品の電源スイッチを長押し(2秒以上)します」とありますが、これだけではPC側がキーボードを見つけてくれません。LEDインジケーターが青く点灯した段階でFnキーとQキーを同時押しにする必要があります。これでインジケーターが明滅し、PC側がキーボードを検知してくれます。説明書にはよく読めば書いてあるのですが、ぱっと分かりやすく書いていないので、念のためにここで注意書きしておきます(わたし自身、しばらくMacがキーボードを検知してくれなくて悩んでしまいました)。