随想

今でも思い出すのは、郷里を離れて初めて東京に向かった日の寝台特急列車のことだ。奇跡的に東京の大学に合格したわたしは、今はもうない、寝台特急「富士」で上京することになった。父や母、妹たち、そして、おそらく、母方の叔父も見送りにきてくれて ...